アフィリエイトマーケティングとインフルエンサーマーケティングの違い

アフィリエイトマーケティングを実施する前に、アフィリエイトマーケティングと似て非なるインフルエンサーマーケティングについての違いを定義しておきます。

アフィリエイトマーケティングとインフルエンサーマーケティングの違い

インフルエンサー(KOL)マーケティングとは?

インフルエンサーマーケティングとは、個人マーケティング、つまり自分自身の知名度を最大化し、その影響力を活用して個人がさまざまな情報発信を行うことで成立するマーケティング手法です。

例えば芸能人のTwitterやInstagramの発信はその最もたる例と言えます。

フォロワー数が増えることは、影響力も大きくなるわけで、その影響力が現在ビジネスとして成立しています。

インフルエンサーはフォロワー数を増やすために、自分のSNSのフォロワーにとってためになるコンテンツを発信することが重要になります。一方で自分のSNSが汚れてしまうような行動(誰かの誹謗中傷、お金稼ぎの誘導、情報のミスリード、時には過激な発言等)は避けなければいけません。 よって、インフルエンサーがアフィリエイト広告を行った場合、瞬時にフォロワーが減る可能性があります。フォロワーは「あなたのお金稼ぎの道具ではない」と思われてしまうからです。 商材内容にもよりますが、インフルエンサーとアフィリエイト広告は相性が悪いと言えます。

インフルエンサーマーケティング
インフルエンサーマーケティングは、個人の知名度による影響力を利用したマーケティング 手法です。インフルエンサー自身をブランド化し、その影響力を使ってビジネスを行います。

こうしたマーケティング思想の違いもあって、SNS登場以降は、インフルエンサーのSNSを汚さずに企業のプロモーションができる仕組みが開発されてきました。広告主とインフルエンサーのマッチングを支援している代表的なサイトとしてinfluence.coやAspireHypeAuditoがあります。いずれのサービスも登録されたインフルエンサーの影響力を数値化・可視化し、広告主とインフルエンサーのマッチングを支援しているサービスです。


アフィリエイトマーケティングとは?

インフルエンサーは自分自身の影響力を最大化することに特化していますが、アフィリエイターは企業の商品やサービスをプロモーションするために、WEBページビューの最大化に特化しています。一般的には企業WEBサイトや個人ブログなどで価格比較や商品レビューなどを掲載し、サイト収益化のためにやっている方がほとんどです。

アフィリエイターもSNSを活用してプロモーションはしますが、彼らの主戦場はWEBサイトです。SNSはあくまでもWEBサイトの告知ツールに過ぎず、ウェブサイトへの流入をいかに増やすかに知恵を絞っています。

商品やサービスを紹介するには、商品スペック、レビューによる評価、実際に使ってみた感想などSNSによる数百文字の情報では十分に情報の訴求ができないためです。

アフィリエイターはその商品やサービスが好きかどうかはあまり関係ありません。
アフィリエイターは情報を整理し、場合によってはプログラムなどを開発して、検索したり価格の並び替えができるようにしたりしているサイトもあります。そのため、広主告のサイトではできないような高度なWEBサイトを構築して運用している人もいます。

アフィリエイトマーケティングとは
上記は海外サイトで旅行保険の比較サイトです。
アフィリエイターは、各種サービスの価格比較・ユーザーレビューを集めたサイトを構築し、リンクとして アフィリエイトURLを掲載するのが一般的です。消費者にとっても手間が削減され参考になります。
日本ではその代表格である価格.comがその一例です。
インフルエンサーマーケティングはインフルエンサー自身の個人の知名度を活用する一方で、 アフィリエイトマーケティングは運営者の知名度はあまり関係なく、情報の正確性や情報の質、使いやすさが求められます。

また、アフィリエイターはWEBマーケティングに精通しているというもの特徴です。
ある商品やサービスを検索した時に、自然検索の検索順位上位5サイトすべてがアフィリエイターのWEBサイトであることも珍しくありません。

特に、ダイエット商材や旅行商材、また美容系などは高い需要があるため、比較サイトやレビューサイトは一般的にアフィリエイトサイトになっていることが多い傾向があります。


アフィリエイト広告成功の鍵はコンテンツである

「京都 観光 おすすめ」 で検索すると、上位10件はほぼ企業または個人によるブログサイトのレビューで検索結果を独占されています。彼らは高度なWEBマーケティング技術によって、Google検索をハックし、Google検索からページビューを稼ぎ、Google Adsence(Google社が提供する広告)によってWEBサイトを収益化しています。これは一例に過ぎませんが、需要の高いキーワード市場においては同じ仕組みで、多くのアフィリエイターが参入しています。月間数百万以上を稼ぎ出すアフィリエイターともなると、特定の市場で数千ページのコンテンツを作り、検索結果をハッキングしています。

高度なWEBマーケティング技術の正体は、「コンテンツマーケティング」というマーケティング手法です。アフィリエイターは検索市場からユーザーに見つけてもらいやすいキーワードを狙ってWEBページを大量生成する、つまりコンテンツを作るマーケティング手法で「コンテンツマーケティング」という言葉で代替えされるようになりました。コンテンツマーケティングはアフィリエイト広告市場においては強力なマーケティング手法となったのです。

例えば、広告主が不可能とするビックキーワード(例 : ダイエット、レーシック等)であっても、アフィリエイト広告として出稿すれば、アフィリエイター達がコンテンツマーケティングによって検索上位をハッキングし、その努力はWEBサイトに掲載された広告(アフィリエイトやGoogle Adsense)によって収益化をするという広告主もアフィエイターにとっても、エコシステムが機能していました。

アフィリエイト広告成功の鍵はコンテンツである
ブログ記事が読まれ、関連する広告がクリックされる 。
Google Adsense は一部のアフィリエイターにとっての収益化エンジンである。

アフィリエイト広告の功罪

2015年ごろからコンテンツマーケティングは、必要な情報を収集したうえで見やすくまとめたサイトを「キュレーションサイト」と呼ぶようになり、「死にたい」というワードのGoogle検索で企業が運営するキュレーションサイトがトップに表示されるようになってしまったのです。このサイトを運営していた大手IT企業 DeNAの「WELQ」騒動は社会的問題としても注目を集める結果となってしまいました。

キュレーションサイトの乱立によって機械的にページを自動生成するサイトが増えたため、2022年時点でGoogleはHelpful Content Updateという新しい検索アルゴリズムのアップデートを実施しました。この目的はユーザーの役に立つコンテンツを高く評価し、検索トラフィック獲得を目的としたコンテンツを上位表示させないというGoogleの使命から来るものだと思われます。


上記の記事を読み、みなさんはどのように感じられたでしょうか?
少なくとも、昨今人気のあるSNSをベースとしたインフルエンサーマーケティングとアフィリエイトマーケティングは全く異なるものであることがご理解いただけたと思います。